夜行バスの選び方と快適に過ごすコツ完全ガイド

旅行の強い味方である夜行バスについて詳しくご紹介します。夜行バスは移動時間を有効活用でき、宿泊費も浮くという一石二鳥の交通手段です。しかし、選び方や過ごし方によって快適さが大きく変わってきます。この記事では、夜行バスの選び方から快適に過ごすコツまで、徹底的に解説していきます。
目次
夜行バスを選ぶメリット

コスト面でのメリット
夜行バスの最大の魅力は何といってもその料金の安さです。新幹線や飛行機と比べると、半額以下で移動できることも珍しくありません。例えば、東京-大阪間だと新幹線なら14,000円程度かかりますが、夜行バスなら3,000円台から利用可能です。さらに宿泊費も節約できるので、旅行の予算を観光や食事に回せます。
時間の有効活用
夜間の移動時間を睡眠に充てられるのも大きなメリットです。日中の貴重な時間を移動に費やすことなく、朝から観光を始められます。特に週末を利用した短期旅行では、この時間の使い方が旅の充実度を左右します。
夜行バスの種類と選び方

バスのグレード別特徴
夜行バスには大きく分けて「4列標準シート」「4列ゆったりシート」「3列独立シート」の3種類があります。
4列標準シート:最も安価な一般的な夜行バス。2列×2列の座席配置で、隣の人との距離が近いのが特徴です。料金重視の方や慣れている方向けです。
4列ゆったりシート:標準シートより座席幅が広く、リクライニングの角度も大きめです。少し料金は上がりますが、快適性は格段に向上します。
3列独立シート:最もグレードが高く、1列×2列の配置で、座席間の仕切りもしっかりしています。プライバシーが確保でき、横になって寝られるタイプもあります。料金は高めですが、快眠度を重視する方におすすめです。
設備で選ぶポイント
バスの設備も重要な選択ポイントです。
トイレ付き:長距離移動では必須と言えます。途中のサービスエリアだけでは不安な方は、必ずトイレ付きを選びましょう。
Wi-Fi・電源:スマホやタブレットで時間を潰したい方は、Wi-Fiや充電用コンセントが装備されているバスがおすすめです。
その他の設備:ブランケットやアイマスクの貸し出し、フットレスト、個別エアコン、カーテンなどが充実しているバスもあります。自分の優先順位に合わせて選ぶのがおすすめ。
乗車・到着時間のチェック
発車時間と到着時間は必ず確認しましょう。特に到着時間は早朝になることが多いため、到着後の計画を立てる際に重要です。また、始発駅から乗車するとシートを選べる可能性が高まります。
予約時のコツ

早めの予約がお得
夜行バスは人気路線だと早い段階で埋まってしまうことがあります。特に連休前や季節のイベント時期は競争率が高くなるので、2〜3週間前には予約しておくのがベストです。早割や学割などの割引制度を利用すれば、さらにお得に利用できます。
座席選びのポイント
座席は可能な限り指定することをおすすめします。
最前列:足元が広く、揺れが少ないメリットがあります。ただし、ヘッドライトの光が気になることも。
中央部:エンジンやトイレから離れているため、におい・音が比較的少なく、揺れも適度です。
最後列:トイレに近い便利さがありますが、エンジン音や揺れが強い傾向があります。
窓側vs通路側:窓側は頭を預けられる分、寝やすいですが、通路側はトイレに行きやすいというメリットがあります。
快適に過ごすための持ち物リスト

必需品
- ネックピロー:首の負担を軽減し、快眠をサポートします。
- アイマスク:車内の明かりや外の光を遮断します。
- 耳栓・ノイズキャンセリングイヤホン:エンジン音や周囲の音を軽減します。
- 使い捨てスリッパ:トイレ利用時に便利です。
- マスク:乾燥対策や感染症予防に役立ちます。
あると便利なもの
- ブランケットやストール:夜間は冷えることが多いので、体温調節用に持参しましょう。
- モバイルバッテリー:長時間の移動で電池切れを防ぎます。
- 速乾タオル:洗顔や手拭きに使えます。
- 歯ブラシセット:朝到着時に使えば、スッキリと一日を始められます。
- 着替え:特に下着類は、到着後の気分転換になります。
快適な乗車のためのコツ

乗車前の準備
食事:乗車2〜3時間前に軽めの食事を取り、消化の良いものを選びましょう。重い食事や刺激物は避けてください。
飲み物:水分補給は大切ですが、乗車直前の大量摂取は避けましょう。カフェインの摂取も控えめに。
服装:締め付けのない楽な服装で乗車しましょう。重ね着スタイルなら、温度変化に対応しやすいです。
乗車中の過ごし方
睡眠のタイミング:出発直後は周囲の音や揺れで落ち着かないことが多いので、読書や音楽鑑賞などで時間を過ごし、慣れてきたら就寝するのがおすすめです。
ストレッチ:長時間同じ姿勢でいると体が固まるので、サービスエリアでの休憩時に軽いストレッチをしましょう。
水分補給:乗車中も適度な水分補給を心がけましょう。ただし、寝る直前は控えめにするのがコツです。
車酔い対策

車酔いに悩まされる方は多いですよね。以下の対策を試してみてください。
座席選び:前方の座席は揺れが少なく、進行方向が見えるので酔いにくいです。
視線の固定:遠くの景色や地平線を見ると酔いにくくなります。
酔い止め薬:乗車30分〜1時間前に服用すると効果的です。
ツボ押し:手首の内側、親指の付け根から指3本分ほど腕側に入ったところにある「内関」というツボを押すと効果があるとされています。
夜行バスでの注意点

マナーについて
夜行バスは限られた空間を共有する乗り物です。以下のマナーを守りましょう。
- 大きな音での会話や音楽鑑賞は控える
- 強い香りの飲食物は避ける
- リクライニングは後ろの人に一声かけてから倒す
- 荷物は決められた場所に収納する
セキュリティ対策
貴重品は常に身につけておきましょう。就寝時はバッグを抱えるか、足元に置くのがおすすめです。女性の方は、窓側の席を選ぶと安心感があります。
まとめ
夜行バスは賢く選んで適切に準備すれば、経済的で快適な移動手段になります。バスのグレードや設備、座席位置、持ち物、そして乗車中の過ごし方など、この記事でご紹介したポイントを押さえれば、きっと快適なものになるはず!